アンリアルエンジン(Unreal Engine)とは、エピックゲームス社が開発した3Dゲーム用エンジン。ゲームエンジンにはゲームを開発を行う上で必要な、さまざまなゲーム制作ツールが含まれている。ゲームに登場するキャラクターのデザインツールや、キャラクターの操作系ツールなど幅広くゲーム作りを網羅したソフトの集合体。その中でもアンリアルエンジンは3Dゲーム開発に特化したエンジンで、CG映像のリアルさでは群を抜いた高機能なエンジン。加えて、基本的に無料でソフトがダウンロード可能であり、一定のルールの下で誰でもがゲーム制作を行うことが可能となっている。もちろん、制作したゲームを販売することも可能であり、商用利用では売り上げに応じたロイヤリティーをエピックゲームス社に支払う必要がある。現在では世界中にユーザーの輪が広がり、業界標準のゲームエンジンとなっている。

カナダのKaydara社が開発した3Dデータを格納するためのファイル形式。現在はAutodesk社が所有する。コンテンツ制作に際して、ソフトウェア間でデータ共有をスムーズに行うため、データの互換性を高め利便性の向上を目的とし使用されているファイル形式。3Dのテクスチャーデータだけでなく、ポリゴン、テクスチャー、モーションキー、ライト、カメラ等の情報を格納可能。

イギリスのカメラトラッキングシステムメーカーNcam社の製品。反射マーカー等を必要とせず、Ncamカメラがとらえた背景映像をリアルタイムで画像処理し、映像の中から色の濃淡や形状を判定して特徴点とみなすことで、カメラトラッキングを行うことができる。反射シール等を設置できない環境でもカメラトラッキングが行える。レンズに取り付けたエンコーダーやレンズ付属のエンコーダーから出力されるレンズデータも併せて収集し、CGレンダリングソフトに送出する。また、Ncamカメラには光学センサーのほか、加速度センサーやジャイロセンサーが内蔵されており、光学センサーが遮られても、間断なくトラッキングデータを出力できる。

アメリカ合衆国ノースカロライナ州に本社を置く、アクションゲームの開発および販売を手がけている会社。アンリアルエンジンは同社が開発したゲームエンジン。

機械的な物の動きをセンサーで検出しを電気信号に変換して出力する装置。回転方向の動きを検出するロータリーエンコーダーと、直線的な動きを検出するリニアエンコーダーの2種類がある。また、動きの検出時に移動量に応じて相対的な信号を出力するインクリメンタル方式と(動き始めからどのくらい動いたか)、移動位置に応じて絶対値を出力するアブソリュート方式(どの位置からどこまで動いたか)がある。インクリメンタル方式の検出では、機械の動きにずれが生じるとそのずれ量は積算し、ズレた状態が継続するため適時リセットを行う必要がある。バーチャルシステムでエンコーダーが採用される例としては、レンズのズームやフォーカスやカメラを搭載した三脚やリモートヘッドなどの回転角情報の検出、カメラを搭載する架台の水平・垂直方向の移動情報の検出で、ロータリーエンコーダーやリニアエンコーダーが使用される。こうして取得されたデータはCGレンダリングソフトに送られ、CGコンテンツの描画に使用される。

3D空間の定義においては、上下、左右のほか、前後という奥行方向の情報が加わる。3D空間に物体を配置する際に、前後に配置した物体の関係において、前に配置した物体によって後ろに配置した物体が隠れてしまうことをオクルージョンという。

加速度(単位時間当たりの速度変化率)を計測するためのセンサーで、検出された加速度変化を信号として外部に出力することが可能。RedSpyには反射マーカーを撮影する光学センサーに加え、加速度センサーやジャイロセンサーが搭載されており、光学センサーが塞がれて位置検出ができなくなった場合でも、間断なくカメラのトラッキングデータを出力し続けることができる。ただし、RedSpyのような光学センサーを前提にした位置検出システムでは、光学センサーに比べ精度が落ちるため補助的な位置づけの機能として搭載されている。

バーチャルシステムにおけるカメラトラッキングとは、実写撮影を行うカメラの三次元空間上での位置座標および、レンズ(フォーカス、ズーム)の操作状況をリアルタイムに取得し、CGレンダリングソフトへデータを送出するための装置。実写撮影を行うカメラにカメラトラッキング用のセンサーを取り付け、データを取得する方法が一般的。データの取得方法はシステムによって異なり、その方式がシステムごとの特徴となる。

彩度(色)や輝度(明暗)の情報をもとに映像の一部を抜き出すこと。CG合成を行う際にグリーンバックを使用するが、緑色の成分をCGソフト上で指定することで、緑色の部分を抜き出し別の映像をはめるなど、クロマキー合成で使用される技術。

グラフィックボード(画像ボード)は、パソコンに接続したディスプレイに画像や映像を映すためのボード。CPUに搭載されているオンボードグラフィック機能に比べ、専用機能を搭載しているため、はるかに高機能な処理が行える。

壁や床を緑色に塗装したり緑色のカーテンで覆ったりした背景のこと。バーチャル映像を制作する際に頻繁に使用される。緑色である理由は、緑色が人間やカメラのセンサーにとって最も明るく見える色の波長であるため。撮影を行う際、感度よく撮影が行えればノイズの発生を抑えることができ、合成時にきれいに背景を抜くことができる。

舞台の背景幕や壁のこと。

物体の角度変化(回転角度)を検出するセンサーで、角度の変化量を測定し信号として出力する。単位はdps(Degree Per Second)で1秒間に傾いた角度を検出する。例えば、1秒間に90度回転した場合の角速度の変化量は90dpsと表現される。RedSpyには反射マーカーを撮影する光学センサーに加え、加速度センサーやジャイロセンサーが搭載されており、光学センサーが塞がれて位置検出ができなくなった場合でも、間断なくカメラのトラッキングデータを出力し続けることができる。

2011年にクロアチアで設立されたカメラトラッキングシステムのメーカー。主な製品は光学式トラッキングシステムRedSpy、クレーン取付型メカ式トラッキングシステムStype Kit、三脚雲台型メカ式トラッキングシステムFluid Head、光学式センサートラッキングシステムFollowerなど。ちなみに社名の“Stype”とは、社長の友人が学生時代に社長の名前である“Stephan”をもじってつけた“Stype”というあだ名をそのまま社名にした。

スタイプ(Stype)社が開発したメカ式カメラトラッキングシステム。既存のクレーンにキットに含まれるギアやエンコーダーを後付けすることで、ノーマルクレーンをバーチャルクレーン化することができる。キットの取り付けにクレーンの改造は必要なく、すべてボルトオンで取り付け可能なため、キットを取り外せば元通りのレーンに簡単に戻すことができる。クレーンごとに専用の取り付け金具やギアが用意されている。

2007年にトルコで設立されたCGソフトウェアメーカー。主な製品はリアルタイムCG合成ソフト“Reality”。

カメラを載せた三脚の雲台などを上下(垂直)に振る動作のこと。

ノーダルポイント(交点)はレンズの焦点中心のこと。三脚にカメラを載せ、パン、チルト操作を行うと、パン、チルトの回転中心点は基本的に三脚のセンターポールの軸上になる。この際、三脚に取り付けられたカメラのノーダルポイントと、三脚の回転中心の位置がずれていると、パン・チルト操作した際に映像の奥行方向で画角にずれが生じる。バーチャル合成を前提とした撮影を行う際、基本的にCGはノーダルポイントを起点に配置されるため、三脚の回転中心に対するレンズのノーダルポイントのずれ量を、補正値としてCGレンダリングソフト側に設定する必要があり、この情報が正確でないとカメラをパン・チルト(カメラトラッキング)させた時に実写とCGにズレが生じる。

カメラを載せた三脚の雲台などを左右(水平)に振る動作のこと。

スタイプ(Stype)社が開発した光学式センサートラッキングシステム。ビーコンと呼ばれる小指の先ほどの無線小型センサーを検出カメラがとらえ、三次元空間内でのビーコンの位置をリアルタイムに検出できる。これによりビーコンを取り付けたリアルな物体の位置がわかるため、CGオブジェクトの前や後ろに自由に回り込むことができる。また、ビーコンに機能を割り当てればビーコンから光や煙を出すなどさまざまな演出に活用できる。

Pre Visualizationの略で、本番の撮影を行う前にCGなどを用いて簡易的な映像を作成し、本番前に撮影プランの雰囲気をつかむために制作する映像。

3DCG素材を制作するためのソフトの一つ。

デバイス内で発生するデータ処理に伴う反応の遅れのこと。外部からソフトやハードに指示を与えてから、その指示に沿った動作が行われるまでにかかる遅れをさす。CG描画システムにおける代表的な例としては、カメラで撮影した映像にCG情報を反映し重畳して出力する際、実際にカメラで撮影したタイミングから数フレーム遅れて重畳した映像が出力され、違和感を感じさせることなどがある。

文字通り光線を追跡しシミュレートする技術。CGの世界においては近年注目される新機能の一つで、CG世界に設置される照明や太陽光などの光線をシミュレートして、CG内でそれらの光線がどのように反射するかを表現する機能。例えば、光源や物体がCG内で移動した場合、移動に従って物体の表面に当たる光源からの光の変化をシミュレートして、物体表面に反映することができる。

スタイプ(Stype)社が開発した光学センサー式カメラトラッキングシステム。システムに含まれるRedSpyカメラをを撮影用カメラに取り付け、天井や床、壁などに設置した小さな反射マーカーを撮影することで、カメラの三次元空間上での位置や姿勢データおよびレンズデータをリアルタイムに検出することができる。RedSpyカメラには高解像度イメージセンサーのほか、ジャイロセンサーや加速度センサーも搭載しており、光学センサーが使用できない状況でもシームレスにカメラのトラッキングデータを検出できる。

レンズのFOVField Of View)とディストーションを計測する作業。チャートを撮影しながらソフトで計算した数値を収集する。ブリージングの少ない短焦点レンズであれば、1本あたりフォーカス3点のキャリブレーションポイントを計測する。ズームレンズでは最低でもフォーカス3×ズーム9点=27点の計測を行う必要があり、作業量的に11本程度しかキャリブレーションを行うことができない。レンズはアナログなので各計測点を結んだ線が曲線になるまで行う。バーチャル撮影で使用するカメラに取り付けるレンズは、撮影の前にキャリブレーションを行う必要がある。

ゼロデンシティー(ZeroDensity)社が開発した、リアルタイムオンエアグラフィックソフトウェア。アンリアルエンジン(Unreal Engine)をコアテクノロジーとして搭載し、CGをリアルな映像クオリティーでリアルタイムに送出できる。特許を取得した高機能キーヤーや、空間内に配置するCGの前後関係をリアルタイムに自由に設定できるなど、これまでの製品とは一線を画すCGグラフィックソフト。

カメラを載せた三脚の雲台などの2軸(パン/水平・チルト/垂直)動作に加え、カメラを回転方向に動かす動作のこと。

AR

Augmented Reality(オーギュメンテッドアリティー)の略で、日本語では「拡張現実」と訳されることが多い。CGの中に現実の物体を置くVRとは逆に、現実の映像にCGを加えることで、実際の映像を装飾・演出する効果を目的とするバーチャル手法。厳密にはバーチャル手法においてAR以外にも、VRMRといったバーチャル手法があり区別されるが、広義の意味でこれらの技術やコンテンツをまとめてVRまたはバーチャルリアリティーと表現することがある。また、大まかな概念として、VR=グリーンバックを用いてCG世界に現実の物体を配置すること、AR=現実の映像にCGを配置すること、MRVRARを同じ画面内で同時に行うこと、と覚えるとわかりやすいかもしれない。

CPU

Central Processing Unitの略で中央演算処理装置のこと。パソコン内の各種演算処理や接続されている機器(キーボード、マウス、HDDCDドライブ、USBほか)の制御を行う。

イギリスの国営放送BBCが定義しRADAMEC(ラダメック)社が製品化した、レンズデータを含むカメラトラッキングデータの通信規格の一つ(タイムコードとアイリス情報は含まれない)。海外ではFreeDプロトコルともいう。レンズデータを含むカメラトラッキング情報をCGレンダリングソフトに送り、CGコンテンツをカメラとレンズの動きに合わせて動かすために使用される。RS-422を使用し29バイトで下記の情報を送る。

1:固定ヘッダー
2:カメラID
3~5:パン
6~8:チルト
9~11:ロール
12~14:X
15~17:Y
18~20:Z
21~23:ズーム
24~26:フォーカス
27~28:エクステンダON/OFF
29:チェックサム

現在、RADAMEC社は日本の(株)昭特に買収され、残った社員が興した会社はVITECグループに買収されており、事実上2社に分かれた形になっている。

アメリカ合衆国ノースカロライナ州に本社を置く、アクションゲームの開発および販売を手がけている会社。アンリアルエンジンは同社が開発したゲームエンジン。

カナダのKaydara社が開発した3Dデータを格納するためのファイル形式。現在はAutodesk社が所有する。コンテンツ制作に際して、ソフトウェア間でデータ共有をスムーズに行うため、データの互換性を高め利便性の向上を目的とし使用されているファイル形式。3Dのテクスチャーデータだけでなく、ポリゴン、テクスチャー、モーションキー、ライト、カメラ等の情報を格納可能。

スタイプ(Stype)社が開発した光学式センサートラッキングシステム。ビーコンと呼ばれる小指の先ほどの無線小型センサーを検出カメラがとらえ、三次元空間内でのビーコンの位置をリアルタイムに検出できる。これによりビーコンを取り付けたリアルな物体の位置がわかるため、CGオブジェクトの前や後ろに自由に回り込むことができる。また、ビーコンに機能を割り当てればビーコンから光や煙を出すなどさまざまな演出に活用できる。

FOV

Filed Of Viewの略でレンズの水平画角のこと。レンズが同じでも組み合わせるカメラのセンサーサイズや、設定された画角(4:316:9ほか)によってFOVの値は変化するため、レンズキャリブレーションを行う場合は本番で使用するカメラとレンズの組み合わせでキャリブレーションを行うことが推奨される。キャリブレーション後はレンズとカメラの組み合わせを崩さないで撮影する。

GPU

Graphics Processing Unitの略。パソコンにおいて3Dグラフィックの画像描画のための演算処理を行う半導体チップ。高精細CGの描画においては重要なパーツとなっており日進月歩で性能が向上している。

カメラトラッキングシステムのメーカーStype社が定義した、カメラトラッキングデータの通信規格の一つ。既存のD1プロトコルをさらに昇華したプロトコルで、D1プロトコルで取り扱う情報に加え、レンズのひずみデータ、FOV、センターシフトデータなどのデータが追加されており、より高精度なCG表現が可能となった。例えば、レンズ歪みの情報が取得できると、画面の四隅など映像の端の部分で発生するレンズ歪みによる映像の歪みに合わせてCGを歪ませ重畳可能になるため、映像上の違和感が払拭できよりリアルな表現が可能となる。現状、RealityをはじめVizrtBrainstormDisguiseTouchDesignerほかといった、業界標準のCGレンダリングソフトやメディアサーバーなどがHFプロトコルに対応している。

MR

Mixed Reality(ミックスドリアリティー)の略で、日本語では「複合現実」と訳されることが多い。VR技術とAR技術をミックスして、同じ画面内に両方の映像をシームレスに表現する手法。例えば、画面内の右半分はグリーンバックで撮影しその部分はCGで背景を作るが、左半分は実際撮影している現実の映像をそのまま背景とし使用し演出を行う。MR手法においてはVRARのつなぎ目を違和感なく表現することや、それぞれの空間を物やCGが行き来する際の違和感が難しい。厳密にはバーチャル手法においてMR以外にも、VRARといったバーチャル手法があり区別されるが、広義の意味でこれらの技術やコンテンツをまとめてVRまたはバーチャルリアリティーと表現することがある。また、大まかな概念として、VR=グリーンバックを用いてCG世界に現実の物体を配置すること、AR=現実の映像にCGを配置すること、MRVRARを同じ画面内で同時に行うこと、と覚えるとわかりやすいかもしれない。

イギリスのカメラトラッキングシステムメーカーNcam社の製品。反射マーカー等を必要とせず、Ncamカメラがとらえた背景映像をリアルタイムで画像処理し、映像の中から色の濃淡や形状を判定して特徴点とみなすことで、カメラトラッキングを行うことができる。反射シール等を設置できない環境でもカメラトラッキングが行える。レンズに取り付けたエンコーダーやレンズ付属のエンコーダーから出力されるレンズデータも併せて収集し、CGレンダリングソフトに送出する。また、Ncamカメラには光学センサーのほか、加速度センサーやジャイロセンサーが内蔵されており、光学センサーが遮られても、間断なくトラッキングデータを出力できる。

3DCG素材を制作するためのソフトの一つ。

ゼロデンシティー(ZeroDensity)社が開発した、リアルタイムオンエアグラフィックソフトウェア。アンリアルエンジン(Unreal Engine)をコアテクノロジーとして搭載し、CGをリアルな映像クオリティーでリアルタイムに送出できる。特許を取得した高機能キーヤーや、空間内に配置するCGの前後関係をリアルタイムに自由に設定できるなど、これまでの製品とは一線を画すCGグラフィックソフト。

スタイプ(Stype)社が開発した光学センサー式カメラトラッキングシステム。システムに含まれるRedSpyカメラを撮影用カメラに取り付け、天井や床、壁などに設置した小さな反射マーカーを撮影することで、カメラの三次元空間上での位置や姿勢データおよびレンズデータをリアルタイムに検出することができる。RedSpyカメラには高解像度イメージセンサーのほか、ジャイロセンサーや加速度センサーも搭載しており、光学センサーが使用できない状況でもシームレスにカメラのトラッキングデータを検出できる。

2011年にクロアチアで設立されたカメラトラッキングシステムのメーカー。主な製品は光学式トラッキングシステムRedSpy、クレーン取付型メカ式トラッキングシステムStype Kit、三脚雲台型メカ式トラッキングシステムFluid Head、光学式センサートラッキングシステムFollowerなど。最近では、Unrel Engineとカメラトラッキングシステムを接続するためのプラグインを発売するなど、バーチャル分野での活発な製品開発を行っている。ちなみに社名の“Stype”とは、社長の友人が学生時代に社長の名前である“Stephan”をもじってつけた“Stype”というあだ名をそのまま社名にした。

スタイプ(Stype)社が開発したメカ式カメラトラッキングシステム。既存のクレーンにキットに含まれるギアやエンコーダーを後付けすることで、ノーマルクレーンをバーチャルクレーン化することができる。キットの取り付けにクレーンの改造は必要なく、すべてボルトオンで取り付け可能なため、キットを取り外せば元通りのレーンに簡単に戻すことができる。クレーンごとに専用の取り付け金具やギアが用意されている。

アンリアルエンジン(Unreal Engine)とは、エピックゲームス社が開発した3Dゲーム用エンジン。ゲームエンジンにはゲームを開発を行う上で必要な、さまざまなゲーム制作ツールが含まれている。ゲームに登場するキャラクターのデザインツールや、キャラクターの操作系ツールなど幅広くゲーム作りを網羅したソフトの集合体。その中でもアンリアルエンジンは3Dゲーム開発に特化したエンジンで、CG映像のリアルさでは群を抜いた高機能なエンジン。加えて、基本的に無料でソフトがダウンロード可能であり、一定のルールの下で誰でもがゲーム制作を行うことが可能となっている。もちろん、制作したゲームを販売することも可能であり、商用利用では売り上げに応じたロイヤリティーをエピックゲームス社に支払う必要がある。現在では世界中にユーザーの輪が広がり、業界標準のゲームエンジンとなっている。

VR

Virtual Reality(バーチャルリアリティー)の略で、日本語では「仮想現実」と訳されることが多い。実際には存在しない仮想的な空間をCGソフトウェアで映像として作り出し、そうした映像の中に現実の人間や物体を重畳することで、仮想空間内にいるような体験ができる。こうした映像を撮影する際は主にグリーンバック(緑色の背景)が必要となり、撮影した映像から緑色の成分を検出し処理することで、緑色の部分にのみCG映像をはめ込む。厳密にはバーチャル手法においてVR以外にも、ARMRといったバーチャル手法があり区別されるが、広義の意味でこれらの技術やコンテンツをまとめてVRまたはバーチャルリアリティーと表現することがある。また、大まかな概念として、VR=グリーンバックを用いてCG世界に現実の物体を配置すること、AR=現実の映像にCGを配置すること、MRVRARを同じ画面内で同時に行うこと、と覚えるとわかりやすいかもしれない。

XR

X Reality(エックスリアリティー)の略で、バーチャル技術におけるVRARMRといったさまざまな表現手法を総称して表現する際に使われる言葉。“X“が未知や不定を意味することからつけられた名称。

2007年にトルコで設立されたCGソフトウェアメーカー。主な製品はリアルタイムCG合成ソフト“Reality”。

3DのCG素材を制作するためのソフトの一つ。

マッチムーブとは実写とCGを合わせることを意味しており、3Dマッチムーブソフトウェアは、映像内に特徴点を見つけ画像処理でカメラトラッキングデータを算出するソフト。別名モーショントラッキングとも言う。代表的なものは、boujou(ブージュー)や、PF Track、NUKU(ヌーク)など。最近ではFinal Cut ProのMotion5も対応しており、高額な投資をしなくても使用できる技術になっている。欠点はレンズのズーム未対応、画像内に特徴点がないとNG、見た目重視なので空間を正確には把握してないことなど。

Degrees Of Freedom(自由度)の略で、バーチャル関係で使用される場合、多くはカメラの動きを表わす言葉として使用される。6DOFと表現される場合は、カメラの6方向の動きである、パン(左右首振り)、チルト(上下首振り)、ロール(回転)、上下、左右、前後の6方向の動きを指す。これに対し3DOFは、三脚にカメラを載せて撮影するような状態ある、パン(左右首振り)、チルト(上下首振り)、ロール(回転)の三つの動きだけを指す。